夫婦カウンセリングでは何をする?相談できる内容と受ける前に知っておきたいこと

夫婦関係に悩んでいて、

「誰かに相談したほうがいいのかもしれない」

と思っても、夫婦カウンセリングには少しハードルを感じる人もいるでしょう。

「何を話せばいいのだろう」

「夫婦喧嘩の内容を話すだけで意味があるの?」

「こうしたほうがいいとアドバイスしてもらえるの?」

「離婚したほうがいいと言われたらどうしよう」

初めて利用する人ほど、何をする場所なのか分からず不安になりやすいものです。

しかし、夫婦カウンセリングは必ずしも、

「夫婦仲を元に戻すための場所」

でも、

「離婚するかどうかを決めてもらう場所」

でもありません。

大切なのは、

自分は何を感じ、夫婦関係の中で何に苦しみ、これからどうしたいのかを整理すること

です。

今回は、夫婦カウンセリングではどのようなことをするのか、どんな悩みを相談できるのか、利用する前に知っておきたいポイントをフタリエ編集局が整理します。

目次

夫婦カウンセリングは「正解を教えてもらう場所」とは限らない

カウンセリングという言葉から、

「専門家に悩みを話せば、正しい解決方法を教えてくれる」

というイメージを持つ人もいます。

たとえば、

「夫と会話がありません。どうすればいいですか?」

「妻から離婚したいと言われました。何をすれば戻ってきますか?」

「不倫されたのですが、離婚と再構築のどちらがいいですか?」

こうした質問に対して、

「では○○してください」

と答えを教えてもらうことを期待するかもしれません。

もちろん、状況整理や一般的な情報、コミュニケーションの方法などを伝えてもらえる場合はあります。

しかし、夫婦関係には、その夫婦にしか分からない事情があります。

同じ不倫でも、

結婚年数。

子どもの有無。

発覚後の対応。

現在の夫婦関係。

本人が何に一番傷ついているのか。

によって必要な選択は変わります。

だからこそカウンセリングでは、

「何をすれば正解か」を外から決めてもらうより、自分自身が納得できる答えを整理していくこと

が大きな意味を持ちます。

「話を聞いてもらうだけ」に意味はあるの?

カウンセリングについて、

「結局、話を聞いてもらうだけなのでは?」

と思う人もいるでしょう。

友人や家族にも相談できるのだから、わざわざ専門家に話す必要があるのかと感じるかもしれません。

しかし、自分の悩みを言葉にしていくことには意味があります。

頭の中では、

「夫が悪い」

「もう無理」

「でも離婚したくない」

「自分にも悪いところがあるのかもしれない」

「本当は昔のように戻りたい」

と、複数の感情が混ざっていることがあります。

一人で考えていると、同じところを何度も行ったり来たりしてしまいます。

誰かとの対話を通じて、

「一番つらかったのは、裏切られたことそのものではなく、発覚後に軽く扱われたことだった」

「離婚したいと思っていたけれど、本当は謝ってほしかった」

「相手を変えたいと思っていたけれど、自分自身がどう生きたいかを考えられていなかった」

と、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくることがあります。

夫婦カウンセリングで相談できること

夫婦カウンセリングというと、激しい夫婦喧嘩や離婚問題だけを相談する場所だと思われがちです。

しかし、相談内容はさまざまです。

たとえば、

夫婦の会話がなくなった。

何度話し合っても同じ喧嘩を繰り返す。

不倫や浮気が発覚した。

相手を信用できなくなった。

離婚するか再構築するか迷っている。

セックスレスになっている。

家事や育児の負担が偏っている。

義実家との関係で揉めている。

相手から愛情を感じられない。

配偶者への怒りが消えない。

離婚を切り出された。

離婚したいが決断できない。

といった問題があります。

「こんなことを相談してもいいのかな」

と思う必要はありません。

本人にとって苦しい問題であるなら、相談の対象になり得ます。

相談するときに「うまく説明する」必要はない

初めてカウンセリングを利用するとき、

「何を話せばいいのか分からない」

という不安を持つ人は多いでしょう。

しかし、最初から話を整理しておく必要はありません。

むしろ、

「自分でも何が一番つらいのか分からない」

という状態そのものが相談の出発点になることがあります。

たとえば、

「夫婦仲が悪いわけではないのですが、最近一緒にいても苦しいです」

「離婚したいのか、したくないのか、自分でも分かりません」

「相手に腹が立つのですが、何に一番怒っているのか分かりません」

という話し方でも構いません。

対話を進めながら、

いつから苦しくなったのか。

何が起きたのか。

そのときどう感じたのか。

現在どうなっているのか。

本当はどうなってほしいのか。

を少しずつ整理していきます。

友人への相談とカウンセリングは何が違う?

親しい友人に相談することも大切です。

「それはつらかったね」

と共感してもらうだけで、気持ちが軽くなることもあります。

ただし、友人との相談には、どうしてもその人の価値観が入ります。

「そんな夫、離婚したほうがいいよ」

「子どもがいるんだから我慢したほうがいい」

「一度くらい許してあげたら?」

こうした言葉も、心配しているからこそ出てくるものです。

しかし、それが本人に合った答えとは限りません。

カウンセリングでは、

「離婚するべき」

「絶対に再構築するべき」

と一つの結論に誘導することより、

本人がどう感じ、何を大切にしているのかを整理すること

が重視されます。

自分でも気づいていない感情が夫婦問題に影響していることがある

夫婦喧嘩では、表面に出ている言葉と、本当に感じていることが違う場合があります。

たとえば、

「どうして家事をしてくれないの?」

と怒っていても、その奥には、

「私だけが家族を支えているようで寂しい」

という気持ちがあるかもしれません。

「好きにすれば」

と突き放していても、

「本当はもっと私のことを気にしてほしい」

という思いがあるかもしれません。

「もう離婚する」

と言っていても、

本当に望んでいるのは、

「私の苦しさを分かってほしい」

なのかもしれません。

逆に、

「もう何も話したくない」

という人の中には、

「話すたびに責められるのが怖い」

という感情がある場合もあります。

カウンセリングでは、

表面に出ている怒りや要求だけではなく、その奥にどんな感情があるのか

を整理していくことがあります。

過去の経験が現在の夫婦関係に影響することもある

夫婦関係の問題は、現在の夫や妻との出来事だけで作られているとは限りません。

たとえば、

子どもの頃から我慢することが多かった。

人から嫌われることを強く恐れている。

自分の気持ちを言うことが苦手。

相手に頼ることができない。

裏切られることに強い不安がある。

怒られると必要以上に萎縮してしまう。

こうした考え方や反応が、現在の夫婦関係にも影響することがあります。

本人にとっては長年続いているため、

「自分はこういう性格だから」

と思っているかもしれません。

しかし、丁寧に振り返ることで、

「どうして自分はいつも我慢してしまうのだろう」

「なぜ相手が少し冷たくなるだけで、こんなに不安になるのだろう」

と、自分の反応を理解できる場合があります。

自分を理解できるようになると、

夫婦問題に対する行動も変えやすくなります。

「相手を変える方法」だけを探さない

夫婦関係に悩んでいると、

「どうすれば夫が変わるのか」

「妻にどう言えば分かってもらえるのか」

という相談になりやすくなります。

気持ちは自然です。

相手の行動によって苦しんでいるのだから、相手に変わってほしいと思うでしょう。

しかし、相手を思いどおりに変えることはできません。

そこで重要になるのが、

「相手をどう動かすか」

だけではなく、

自分はどうしたいのか

という視点です。

相手が変わらなかった場合、自分はどうするのか。

どこまでなら受け入れられるのか。

何だけは受け入れられないのか。

何を望んでいるのか。

離婚しないことが一番大切なのか。

信頼関係を取り戻すことが大切なのか。

自分らしく暮らせることが大切なのか。

そこを整理することは、夫婦関係の重要な土台になります。

一人で受けるカウンセリングと夫婦で受けるカウンセリング

夫婦カウンセリングというと、必ず二人で受けるものだと思うかもしれません。

しかし、一人で相談する方法もあります。

一人で相談する場合

自分の気持ちを整理したい。

離婚か再構築か迷っている。

配偶者が相談に協力してくれない。

まず自分自身の考えを整理したい。

こうした場合には、一人で相談する方法があります。

夫婦問題だからといって、必ず夫婦二人が同時に相談しなければならないわけではありません。

夫婦で相談する場合

一方、

二人で話すと必ず喧嘩になる。

同じ問題を何度話しても解決しない。

お互いの言い分を第三者がいる場で整理したい。

夫婦として今後どうするか話し合いたい。

という場合には、夫婦一緒に相談する選択肢があります。

第三者がいることで、普段とは違う形で相手の話を聞けることもあります。

カウンセリングを受ければ必ず夫婦仲が戻るわけではない

ここは大切なポイントです。

カウンセリングを受ければ、

必ず仲直りできる。

必ず離婚を回避できる。

必ず不倫した相手を許せる。

というわけではありません。

話を整理した結果、

「やはり関係を続けたい」

と気づく人もいます。

反対に、

「自分は十分頑張ってきた。離れることを選びたい」

という結論になる人もいます。

つまりカウンセリングの目的は、

夫婦を何が何でも存続させることではなく、本人が自分の気持ちと向き合い、納得できる選択を考えること

でもあります。

夫婦問題では法律や医療など別の専門家が必要なこともある

すべての夫婦問題をカウンセリングだけで解決できるわけではありません。

たとえば、

離婚条件。

慰謝料。

親権。

養育費。

財産分与。

不倫の証拠。

といった法的問題であれば、弁護士など法律の専門家への相談が必要になる場合があります。

また、

強い不眠。

食事ができない。

日常生活を送れないほどの心身の不調。

などが続いている場合には、医療機関への相談を検討することも大切です。

DVや強い威圧、支配がある関係では、夫婦で話し合うことより安全確保を優先すべき場合もあります。

相談内容によって、適切な専門家を使い分けることが重要です。

カウンセラーを選ぶときに確認したいこと

カウンセリングは、

「誰に相談しても同じ」

ではありません。

相談者とカウンセラーとの相性もあります。

利用する前には、

夫婦問題を扱っているか。

どのような資格や経験を持っているか。

料金はいくらか。

一回何分か。

オンラインか対面か。

一人で相談できるか。

夫婦同席に対応しているか。

守秘や個人情報をどのように扱っているか。

などを確認しておくと安心です。

そして実際に話してみて、

「安心して話せる」

「否定されずに話を聞いてもらえる」

「考えを押しつけられている感じがしない」

と思えるかどうかも大切です。

合わないと感じた場合、別の相談先を検討することもできます。

初回相談までに考えておくと話しやすいこと

準備は必須ではありません。

ただ、何を話せばいいのか不安な場合には、次のようなことを簡単にメモしておくと整理しやすくなります。

「今、一番困っていること」

「いつ頃から問題が始まったのか」

「最近起きた具体的な出来事」

「相手にどうなってほしいと思っているか」

「自分は本当はどうしたいのか」

「カウンセリングで整理したいこと」

全部書けなくても問題ありません。

特に、

「自分でもどうしたいか分からない」

のであれば、それ自体を伝えて構いません。

答えがないからこそ相談する意味があります。

フタリエ編集局が考える、夫婦カウンセリングを使う意味

夫婦問題に直面すると、

「離婚するか」

「我慢するか」

「相手を変えるか」

という狭い選択肢だけで考えてしまうことがあります。

しかし、その前に考えたいことがあります。

自分は何に傷ついたのか。

何が怖いのか。

何を取り戻したいのか。

何なら諦められるのか。

何だけは譲れないのか。

本当に相手とやり直したいのか。

それとも、関係を失うことが怖いだけなのか。

一人で考えていると、感情が強すぎて整理できないことがあります。

そんなとき、

誰かに答えを決めてもらうためではなく、自分で答えを選べる状態になるために相談する

という使い方があります。

まとめ|夫婦カウンセリングは「夫婦を直してもらう場所」ではない

夫婦カウンセリングを、

「壊れた夫婦を専門家に直してもらう場所」

だと思っていると、少し違和感があるかもしれません。

実際には、

自分の気持ちを言葉にする。

相手との間で何が起きているのか整理する。

繰り返している考え方や行動に気づく。

本当は何を望んでいるのか考える。

そのうえで、これからどう行動するのかを選ぶ。

そうしたプロセスを支えてもらう場所と考えると分かりやすいでしょう。

夫婦関係には、

「絶対にこれが正解」

と言える答えがないことも少なくありません。

だからこそ大切なのは、

正解を探すことより、自分自身が納得できる答えを見つけること

です。

今すぐ離婚するか決められなくても構いません。

相手を許せなくても構いません。

何を望んでいるのか分からなくても構いません。

分からないものを一つずつ整理していく。

そのための選択肢の一つとして、夫婦カウンセリングを利用することができます。

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この記事を書いた人

フタリエ編集部は、不倫・浮気、托卵、DV・モラハラ、恋愛心理を中心に、恋愛・夫婦・家族の体験談と実用情報を発信しています。

一つの価値観や結論を押し付けず、読者が自分に合った選択肢を考えるための、誠実で分かりやすい記事づくりを心がけています。

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