愛情はあるのになぜ伝わらない?夫婦のすれ違いを減らす5つの愛情表現

夫婦の関係が冷えてくると、

「もう愛されていないのかもしれない」

「自分ばかり頑張っている気がする」

「何をしても相手が喜んでくれない」

そんな気持ちになることがあります。

しかし、夫婦のすれ違いは必ずしも「愛情がなくなったから」起こるとは限りません。

むしろ、

お互いに相手を大切にしようとしているのに、その愛情の伝え方と受け取り方がずれている

というケースがあります。

たとえば、夫が妻の誕生日に花束やプレゼントを用意したとします。

夫としては、

「喜んでもらいたい」

「いつもありがとうという気持ちを伝えたい」

と一生懸命考えて準備したのでしょう。

ところが妻は、

「プレゼントを買ってくれるより、今日は食器を洗ってほしかった」

と思っているかもしれません。

夫は、

「せっかく準備したのに、どうして喜んでくれないんだ」

と感じます。

妻は、

「私が本当に大変なことを分かってくれていない」

と感じます。

どちらにも愛情がないわけではありません。

問題は、

「自分が愛情だと思っているもの」と「相手が愛情だと感じるもの」が違うこと

です。

今回は、夫婦の愛情がすれ違ってしまう理由と、相手に伝わる形で愛情を届けるために考えておきたい5つの方法について、フタリエ編集局が整理します。

目次

恋人だった二人が「生活する二人」になると関係は変わる

交際を始めた頃は、相手と会えるだけでうれしかったという人も多いでしょう。

LINEが届くだけで気持ちが高揚する。

次のデートを楽しみにする。

相手の少し変わったところまで魅力的に感じる。

そんな時期があります。

しかし、この感覚が結婚後もずっと同じ強さで続くとは限りません。

結婚すると恋人だった二人は、

家計を管理する二人。

家事を分担する二人。

子どもを育てる二人。

仕事と家庭を回していく二人。

へと変化していきます。

生活を共にすれば、相手の良いところだけでなく、

片づけ方。

お金の使い方。

休日の過ごし方。

疲れたときの態度。

育児への考え方。

さまざまな違いも見えるようになります。

ここで、

「昔のようにドキドキしなくなった」

という理由だけで、

「愛情がなくなった」

と考える必要はありません。

恋愛初期の高揚感が落ち着いたあとから、

相手を理解しながら関係を作っていく段階

が始まります。

夫婦生活では、恋に落ちることよりも、その後どのように関係を育て続けるかが重要になってくるのです。

「愛されていない」と感じる前に確認したいこと

夫婦関係が長くなると、

「私のことなんてどうでもいいんでしょう」

という気持ちになることがあります。

しかし、一度立ち止まって確認してみたいことがあります。

本当に相手は何もしていないのでしょうか。

たとえば、

毎日仕事に行っている。

買い物をして帰ってくる。

子どもの送り迎えをしている。

家の修理をしている。

記念日にプレゼントを買ってくる。

体調が悪いときに薬を買ってくる。

こうした行動の中に、相手なりの愛情が含まれていることがあります。

それでも、

「愛されている感じがしない」

のであれば、

愛情そのものがないのではなく、

自分が受け取りやすい形で届いていない

可能性があります。

逆も同じです。

「こんなに家族のために頑張っているのに」

と思っていても、その頑張りが相手の求めているものとは違えば、愛情として伝わりにくくなります。

夫婦で違う「愛情を感じやすいポイント」

人によって、

「愛されている」

と実感しやすい場面は違います。

よく夫婦関係を考える際に使われる整理方法の一つに、愛情表現をいくつかの種類に分けて考える方法があります。

代表的なのが、

肯定的な言葉

二人で過ごす時間

贈り物

身体的な触れ合い

行動によるサポート

の5つです。

これは人を厳密に5種類へ分類するための診断ではありません。

「自分はどんなときに大切にされていると感じるのか」

「パートナーは何をされたときに喜んでいるのか」

を考えるための整理方法として利用すると分かりやすくなります。

1.言葉で伝えられると愛情を感じる

一つ目は、言葉です。

「いつもありがとう」

「仕事お疲れさま」

「今日の料理おいしかったよ」

「その服似合っているね」

「大変だったね」

「頑張っているの知っているよ」

夫婦になると、

「わざわざ言わなくても分かるだろう」

と考えやすくなります。

しかし、頭の中で感謝していても、相手には聞こえません。

毎日食事を作ってくれていることをありがたいと思っていても、何年間も一度も口にしなければ、

「作って当然だと思われている」

と感じる人もいます。

特に言葉から愛情を受け取りやすい人にとって、

感謝。

労い。

褒めること。

気持ちを言葉にすること。

は大きな意味を持ちます。

大げさな言葉である必要はありません。

「ありがとう」

という短い一言でも、

言わない場合と比べれば大きな違いがあります。

2.二人だけの時間で愛情を感じる

二つ目は、二人で過ごす時間です。

結婚して子どもが生まれると、

夫婦二人だけで話をする時間が驚くほど減ることがあります。

朝は準備。

昼間は仕事。

夕方から家事と育児。

子どもを寝かせたら疲れて就寝。

気づけば夫婦の会話が、

「明日の迎えお願い」

「牛乳なくなったよ」

「今月の支払いどうする?」

という業務連絡だけになっていることがあります。

同じ家に住んでいることと、

二人で時間を過ごしていることは同じではありません。

二人の時間を大切にする人にとっては、

ゆっくり話をする。

一緒に食事をする。

散歩をする。

カフェへ行く。

といった時間そのものが愛情になります。

重要なのは時間の長さより、

その時間に相手へ意識を向けているか

です。

二人で食事に出かけても、お互いがスマートフォンばかり見ていたら、

「一緒にいる」

という実感は得にくいでしょう。

忙しい夫婦であれば、毎週デートをする必要はありません。

1日15分だけでも、

スマートフォンを置いて話す。

それだけでも関係は変わる可能性があります。

3.贈り物から「自分を考えてくれた」と感じる

三つ目は、贈り物です。

誕生日。

結婚記念日。

クリスマス。

何でもない日の小さなお土産。

贈り物をもらうことで、

「自分のことを考えてくれていたんだ」

と強く愛情を感じる人がいます。

ここで大切なのは値段ではありません。

好きなお菓子を買って帰る。

旅行先で小さなお土産を選ぶ。

以前欲しいと言っていたものを覚えている。

そうした行動に、

「自分を思い出してくれた時間」

を感じるのです。

ただし、誰もがプレゼントを同じように喜ぶわけではありません。

物よりも、

「そのお金があるなら家族で食事に行きたい」

と思う人もいます。

だからこそ、

「こんなに高いものを買ったのだから喜ぶはず」

ではなく、

相手にとって何がうれしいのか

を見ることが重要です。

4.触れ合いによって愛情を確認する

四つ目は身体的な触れ合いです。

手をつなぐ。

肩に触れる。

ハグをする。

寄り添って座る。

キスをする。

性生活を持つ。

こうした触れ合いによって、

「大切にされている」

と感じる人がいます。

反対に、触れ合いがほとんどなくなると、

「もう異性として見てもらえていない」

「拒絶されている気がする」

と感じる場合があります。

一方で、身体的な接触をそれほど愛情表現として重視しない人もいます。

ここで特に気をつけたいのは、

自分が触れ合いたいからといって、相手も同じとは限らない

ということです。

身体的な接触や性生活には、必ず双方の意思や心地よさへの配慮が必要です。

「夫婦なのだから応じるべき」

という考え方ではなく、

お互いがどのような触れ合いなら心地よいのかを話せる関係を作ることが大切です。

5.「してくれたこと」で愛情を感じる

五つ目は行動によるサポートです。

食器を洗ってくれた。

忙しい日に夕食を作ってくれた。

子どものお風呂を代わってくれた。

雨の日に駅まで迎えに来てくれた。

自分が疲れていることに気づいて家事を引き受けてくれた。

こうした行動によって、

「私のことを分かってくれている」

と愛情を感じる人がいます。

このタイプの人に、

毎月プレゼントを渡していたとしても、

「それより一度くらい家事を代わってほしい」

と思われているかもしれません。

冒頭の夫婦もこのパターンです。

夫は、

「プレゼント=愛情」

だと思っています。

妻は、

「負担を減らしてくれること=愛情」

だと感じています。

二人とも相手を大切に思っている。

それでも、

愛情の送り方と受け取り方が違うだけで、双方が「愛されていない」と感じることがあります。

自分がしてほしいことを相手にしても伝わらない場合がある

人は自然と、

自分がされてうれしいことを相手にもする

傾向があります。

褒められるとうれしい人は、相手を褒める。

プレゼントが好きな人は、プレゼントを贈る。

一緒に過ごすことが好きな人は、頻繁にデートへ誘う。

これは決して悪いことではありません。

しかし、

自分と相手が同じとは限りません。

たとえば夫は、

「週末はいつも一緒に出かけているのだから大切にしていることは伝わっている」

と思っている。

一方の妻は、

「出かけなくていいから、ありがとうと言ってほしい」

と思っている。

これでは双方が努力しているのに、満足できません。

夫婦関係では、

「私はこんなにしている」より、「相手にはどう伝わっているのか」

という視点が重要になります。

相手が何に愛情を感じるのか分からないとき

パートナーが何を求めているのか分からない場合は、これまでの会話を思い返してみてください。

「たまには二人で出かけたい」

とよく言われるのであれば、一緒に過ごす時間を求めているのかもしれません。

「何をしてもありがとうって言わないよね」

と言われるのであれば、言葉による感謝が重要なのかもしれません。

「私ばかり家事をしている」

と言われているなら、行動によるサポートを求めている可能性があります。

「最近全然触れてくれないね」

と言われるなら、身体的な触れ合いを寂しく感じているのかもしれません。

不満というのは、ときに、

「こうしてほしい」という要求の裏返し

になっています。

相手が何度も口にしている不満の中に、その人が大切にしているものが隠れていることがあります。

直接聞いてしまってもいい

夫婦だから、

「言わなくても分かってほしい」

と思うことがあります。

しかし現実には、何十年一緒にいても、相手の考えていることを完全に読むことはできません。

そこで、

「どんなことをされたときに、大切にされているって感じる?」

と直接聞いてみるのも一つの方法です。

さらに、

「最近、私から何かしてほしいことある?」

と聞いてもよいでしょう。

これは夫婦関係の問題を探すためだけの質問ではありません。

相手を知るための質問です。

そして自分自身も、

「私は何をされたらうれしいのだろう」

と考えてみてください。

意外と、自分でも分かっていないことがあります。

愛情不足を「浮気の理由」にしてはいけない

夫婦の間で愛情を感じられなくなると、家庭の外から受け取る好意が非常に魅力的に感じられることがあります。

配偶者から何年も褒められていなかった人が、

「素敵ですね」

と言われる。

会話のなかった人が、

自分の話を熱心に聞いてもらえる。

触れ合いがなくなっていた人が、

異性から求められる。

こうした経験によって、心が大きく動くことはあります。

ただし、

夫婦関係で満たされていないことと、浮気や不倫をすることは別の問題です。

「愛情が足りなかったから仕方なかった」

という形で行動の責任まで相手に移してしまえば、関係の修復はさらに難しくなります。

大切なのは、

外に答えを求める前に、自分は夫婦関係の中で何が不足していると感じているのかを言葉にすること

です。

「もっと大切にしてほしい」では漠然としています。

「週に一度くらい二人でゆっくり話したい」

「家事を一つでも引き受けてほしい」

「ありがとうと言ってもらえるとうれしい」

「たまにはハグしてほしい」

ここまで具体的になれば、相手にも伝えやすくなります。

愛情は「量」だけではなく「届き方」を考える

夫婦関係が悪くなっているとき、

「もっと愛情を注がなければ」

と考えるかもしれません。

しかし必要なのは、単純に量を増やすことだけではありません。

毎週プレゼントを渡しても、

相手が求めているのが会話なら満たされないでしょう。

毎日「好き」と言っていても、

家事や育児の負担を一切引き受けていなければ、不満が残ることがあります。

逆に、高価なプレゼントも大きな旅行もなくても、

毎日「ありがとう」と言ってくれることで満たされる人もいます。

夫婦関係では、

自分なりに愛することと、相手に愛が伝わることは別

なのです。

夫婦で愛情表現が違うこと自体は問題ではない

夫婦だから同じ感覚を持っていなければならないわけではありません。

一人は言葉を大切にする。

もう一人は行動を大切にする。

それでも構いません。

問題になるのは、

「自分と同じように感じるはず」

と決めつけることです。

「普通はプレゼントをもらったら喜ぶだろう」

「夫婦なら一緒にいるだけで十分だろう」

「家族のために働いているんだから愛情は分かるだろう」

「言葉なんてなくても伝わっているはず」

こうした「普通」が、夫婦のすれ違いを大きくすることがあります。

自分の愛情表現を否定する必要はありません。

相手の愛情表現を否定する必要もありません。

必要なのは、

「あなたはそう感じるんだね」と違いを知ること

です。

フタリエ編集局が考える、夫婦関係を長く続けるために大切なこと

長く一緒にいる夫婦ほど、

相手を知っているつもりになりやすくなります。

しかし、人は変わります。

20代でうれしかったことと、40代でうれしいことが同じとは限りません。

子どもが生まれる前と、育児中でも違います。

仕事が忙しい時期。

介護が始まった時期。

体調を崩した時期。

人生の状況によって、

「今、相手にしてもらいたいこと」

は変化していきます。

だから夫婦関係は、

一度相手を理解したら完成するものではありません。

ときどき、

「最近どう?」

「何か困っていることある?」

「私にできることある?」

と確認する。

それだけでも、相手を理解し直す機会になります。

愛情とは、劇的な出来事だけではありません。

毎日の小さな確認と行動を積み重ねながら、

二人に合った伝え方を更新し続けていくこと

なのではないでしょうか。

まとめ|「愛しているつもり」から「伝わっているか」へ

夫婦のすれ違いが起きたとき、

「もう愛情がない」

とすぐに結論を出す必要はありません。

お互いに愛情を持っていても、

その伝え方が違うだけで、

双方が「愛されていない」と感じることがあります。

愛情を考えるときは、

  • 言葉で伝える
  • 二人の時間を作る
  • 贈り物で伝える
  • 身体的な触れ合いを大切にする
  • 行動で支える

という5つの視点から、

「自分はどれに愛情を感じやすいのか」

「パートナーはどれを大切にしているのか」

を考えてみると、すれ違いの理由が見えてくるかもしれません。

そして一番大切なのは、

自分が愛しているつもりかどうかではなく、その愛情が相手に届いているかどうか

です。

「こんなにやっているのに」と感じたときこそ、

努力の量を増やす前に、

「相手は何をされたらうれしいのだろう」

と考えてみてください。

反対に、

「何もしてくれない」

と感じているときも、

相手が別の方法で愛情を示していないか、一度振り返ってみてもよいでしょう。

夫婦の愛情は、最初から完璧に伝わるものではありません。

違いを知り、話し合い、ときには伝え方を変えていく。

その積み重ねが、恋人だった二人が長く夫婦として歩いていくための一つの土台になります。

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この記事を書いた人

フタリエ編集部は、不倫・浮気、托卵、DV・モラハラ、恋愛心理を中心に、恋愛・夫婦・家族の体験談と実用情報を発信しています。

一つの価値観や結論を押し付けず、読者が自分に合った選択肢を考えるための、誠実で分かりやすい記事づくりを心がけています。

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